「漆絵のネックレス」の巻

つぅぐ

2011年05月01日 23:13



色のついた漆を絵具の様に使って
絵を描いて仕上げる技法を、
漆絵と言います。

上の写真は、
その漆絵で仕上げたネックレスです。



漆工芸は、製作に取りかかってから
完成するまでにかなりの時間を要します。

製作開始の頃に思い描いていた完成形と、
実際の完成形が違うのは、
僕の場合よくあることです。

製作中に
いろんなアイディアが浮かんでは
消えていくので、
それらと相談しながら
作業を進めてていくからです。

そのような流れの中で
完成した作品は、
思いもよらなかったものに
なっていたりしますが、
そういう流れが
僕は楽しいです。



このネックレスも、
漆絵で仕上げよう、
とだけは思っていたような
気がします(多分、だったはず…)。

何を描くかは
考えていなかったような
気がします(多分、だったはず…)。

筆を取り、
筆が動くのにまかせたら、
こんな感じになりました(これは確実です)。

なので、
この模様、
自分でも何を描いたのかわかりません。

去年作ったものですが、
何が表現されているのか、
未だにわかりません。

描く過程で、
何を考え、
こうなったのかも、
思い出せません。



これは何なんだろう……

作り終えて、
だいぶ経った今、
作品を見ながら、
自分で問答しています…


…これも楽しいもんです。

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